初めての記事

はい。今日が初記事投稿ということで、話題選びに迷ったり、悩んだり・・・ということはなかったひとしです。

 

とりあえず、日々起こったことや思ったこと、時々社会保障関連のネタを振る、という方針なので今日は年金ネタで。

 

 年金ネタとなると、昨今『年金徴収』だとか『2000万円別建て』なんかの話題が巷を席巻しておりますが、まあ、無理もない話です。ワタシたちの前の世代は就職氷河期で非正規割合の多い世代。その前はバブル崩壊世代と何かと景気の下り坂で生まれ育ってきておりますし、その前のバブル世代からすれば当時の絶頂期を見ているだけに落差が一段と激しく感じられましょう。

 

 時に2050問題(2025年にベビーブーム世代が全員、後期高齢者になるという状況を危険視した呼称)や、8050問題(80代の親が50代の息子を世話するという、引きこもりの高齢化を危惧する呼称)など日本の少子化、高齢化が叫ばれて、半世紀。予期されていた現象が実際に起こり始めました。※『♪独身貴族をきめこんで~』なんて歌詞もあるくらいですから。

 

 私は政府の回しもんじゃありませんから、どうなるか分っていながら半世紀もの間、票田のために金を撒き続けた某政党を擁護する気などさらさらありません。

 が、そもそも「年金は老後の生活すべてを保障するわけではない」という政府の主張もあながち間違いではなく、今まで「老後の生活が何とかなっていた時代」が長く続いたせいで納得はできませんが、年金制度そのものの制度破綻はもう半世紀も前に起きていたのです。

 

 第一次ベビーブームが過ぎたころ、政府は出生率の著しい低下と好景気による物価の上昇を理由に国民年金積み立て方式から賦課方式(若い世代が高齢者を支える、よく昨今のニュースなどで見るアレ)になんの告知もなく変更しました。

 

 もう、積み立てではやっていけないと。当時は景気も良く正直、『積み立てていた貯金』を少しずつ切り崩していけば全然問題はなかったのですが、高齢者の票集めのために年金を手厚く、手厚く配った結果大きくその残高を削ってしまいました。

 

 そんなわけで2009年時点で「100年安心」などと言える貯金はあったわけないのです。GPIFなる年金積立金管理運用独立行政法人がその貯金を運用し若干の運用収益を出してはいますがとてもとても。

 

 そもそも100年安心発言自体「平均年収の所得代替率50%を何とか配れるかも(希望的観測)」というものであり、仮にそれが叶ったとして所得の50%をもらったとしても「安心」なんてできるわけないんですがね。

 

 まあ、実際のところGPIFの運用資金が150兆円ほど。まあ、今すぐ底をつくとも思えない額ですが、そこが見えてきた。という形でしょうか。某政党のやり方はこのままちょっとずつ給付を減らして少しでも問題を先に送ろう、という考えではないでしょうか?どうせ本格的に破綻を認めるころには彼らもとっくに土の下ってところでしょうから。